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中古測定器の選び方
中古測定器の選定方法です。中古測定器は下記のようにいくつかのタイプに分かれます。
- 企業が長年使ってきて、それを捨てたもの(を拾ってきたもの)
- 企業が長年使ってきて、それを売却したもの
- 測定器レンタル業者がレンタルを止めて中古として販売したもの
- 個人が新品で買って手放した中古
- 個人が中古を買って手放した中古
- 会社倒産などで買い取り業者が売っているもの
この中で一番安心して使えるのは3項の測定器レンタル業者がレンタルをやめて販売したものだと考えています。 なぜかと言うと一般に高価な測定器は企業では税金対策などでリースする場合が多いのですが、定期的に測定器の測定値が国の基準に合っていることの証明を得るため、校正しなければならないのです。 レンタル業者はこの校正業務も担い、またレンタルが終了するごとにメンテナンスも実施していることから、古くても状態の悪いものは少ないのです。人気のある測定器は外観こそ傷も多いかもしれませんが測定という第一の目的は十分に満たすものです。
一番危ないのは1項でしょうか。但し新しい測定器と入れ替えるための処分品なら、直前までしっかり校正して使われていたものでしょうから動作は間違いないかもしれません。ところで3項で出てくる測定器は結構高価です。するとあとは個人で色々見分けて「当り」を探すしかないわけです。私は次のポイントに気を使って中古測定器を購入しています。特にネットオークションやweb上では実物を見て触ることはほとんどないので、限られた情報からどれだけの状態の事柄が読めるかにかかっています。もちろん購入までに電話やメールなどで質問して不明点はクリアにしておくのが良いでしょう。
- 自分が必要な動作が確認されていること
- CRTの焼けが出来るだけ少ないこと(CRTが黒ずんでいるのは焼けではなく、CRTの面にススがついているだけなので、少しバラして拭けばだいたい綺麗になります)CRTの焼けは酷使の証であるとともに測定中画面が見づらくなることもあります。
- ツマミやスイッチで特定の部分の文字や塗装がかすれていないこと(工場のラインなどで酷使された証)
- 底面、上面、左右側面に大きな凹みが無いこと。(擦り傷は良い…大きな打ち傷は内部にダメージを与えている可能性があります)
- シリアル番号が付いていること。(付いてないと校正には出せません。但し修理は請け負ってもらえるところが多いようです)但しシリアル番号が無くても良質な物もあります。これは企業が廃棄するときに剥がすらしいのですが、新品に近くてもまれに廃棄することもあるようです。
- 1項と同じですが壊れてないこと(過大入力で壊れた測定器は非常に多いです)測定器の修理はかなり高いです。
- スペアナ、ネットワークアナライザ、周波数カウンタなどは入力部のアッテネータが焼損しているものが結構あるようです。画面の表示は正常ですが、過大入力で入力部だけが壊れてしまうようです。実際の測定写真を掲載しているものが良いでしょう。
- オプションの有無を確認する。スペアナやネットワークアナライザは特にオプションの種類も多く、1オプションだけでも数十万円というのもざらです。ほとんどのオプションは外観からは判断できず、普通は追加されているオプションが背面に番号シールやオプション名で表示されています。外付けのオプションはチャンスを見つければ単独でも購入できますが組み込まれているオプションが単独で売られることはまず無いようです。
- その機種の相場を知って、売値が妥当かどうか(安すぎても高すぎても怪しい)をみる。(もちろん前項のオプションの値段や機能の知識も必要です)
動作未確認の中古測定器は通称「ジャン測(ジャンクの測定器)」とも呼ばれています。ハズレをつかんでしまっても諦めも肝心です。そうならない前にあまりお金を出しすぎないことでしょう。それから測定器の古いカタログ(分厚い本になっているタイプ)はもし入手したら捨てないでとっておくと中古測定器の購入には大変役立ちます。
